複数の EC 店舗の、顧客ごとの注文回数・金額を Google スプレッドシートで集計する

できること

2023.2.28

EC 事業の売上を伸ばすためには、新規顧客の獲得はもちろん重要ですが、リピーターを増やすことも忘れてはなりません

そのためにまずやるべきことは、正確な現状の把握です。既存の顧客のうち、何 % の人が何回リピートし、累計でいくら購入してくれているのかなどといったデータをもとに、次の打ち手を検討します。

しかし、こうしたデータを手動で用意するのは手間がかかります。まず、すべての店舗の管理画面から売上データをダウンロードし、表計算ソフトなどに貼り付けたうえで、関数などを駆使してデータのフォーマットを整えながら集計する必要があります。また、データ入力やセルの指定のミスによって、正しい結果が得られないこともあり、自動化したい作業です。

TēPs(テープス)は、以下の EC プラットフォームから注文データを取得し、Google スプレッドシートに自動で書き出すことができます。あらかじめ Google スプレッドシート側で関数を設定しておけば、自動で顧客ごとの売上データを集計するシステムを実現できます。この記事では、その方法をご紹介します。

  • ネクストエンジン
  • 楽天市場 RMS
  • Yahoo!ショッピング(ストアクリエイターPro)
  • Amazon セラーセントラル(注文レポート)
  • Amazon ベンダーセントラル
    • ダイレクトフルフィルメント注文
    • PO(Purchase Order)
集計イメージ

< TēPs とは?>
TēPs は EC を運営する担当者がさまざまなサービスや機能を組み合わせ、オリジナルの業務効率化ツールを作れるノーコードクラウドサービスです。プログラミングの経験がなくても、日々の業務を自動化するツールを自分で作ることができます。

顧客ごとの注文回数・金額を Google スプレッドシートで自動で集計する方法

1. Google スプレッドシートに関数を用意

Google スプレッドシートに「注文情報の書き出し用」と「集計用」の 2 つのワークシートを用意し、集計用のワークシートに関数を設定します。

関数を設定済みのサンプルをご用意しましたので、参考にしてください。
サンプルの Google スプレッドシート

サンプルでは、集計に QUERY 関数を使用しております。

QUERY 関数についての詳細は、Google のヘルプをご覧ください。
Google ドキュメント エディタ ヘルプ

2. 店舗ごとの売上データを Google スプレッドシートに書き出し

TēPs では、自動のワークフローを「フレーズ」と呼びます。まず、各店舗の注文を TēPs で取得し、Google スプレッドシートに書き出すフレーズを作成します

※ ネクストエンジンと各店舗を連携している場合は手順が異なります。こちらをご覧ください。

たとえば Yahoo!ショッピングの場合、以下のように「注文を取得する」ノート(Yahoo! JAPAN|注文を検索)と、「情報を Google スプレッドシートに書き出す」ノート(Google スプレッドシート|行を追加)を組み合わせます。

「行を追加」ノートでは、Google スプレッドシートのどの列に、Yahoo!ショッピングの注文のどの項目を書き出すか設定します。

他の店舗も同様に設定していきます。

あとは定期実行をオンにしておくだけで、Google スプレッドシートに自動で顧客ごとの情報が集計されるようになります。

ネクストエンジンと各店舗を連携している場合

TēPs はネクストエンジンの受注伝票を Google スプレッドシートに書き出せるので、ネクストエンジンに各店舗の注文が自動で連携されているなら、TēPs で店舗ごとに注文を書き出す設定は必要ありません。

また、ベンダーセントラルの PO やダイレクトフルフィルメント注文など、ネクストエンジンが対応していないサービスも、TēPs を活用することで注文の自動取込を実現できます。詳しくは以下の記事をご覧ください。

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