Amazon ベンダーセントラル ダイレクトフルフィルメントで売上を 2 倍増、作業時間を 2 割減した株式会社バーデンの EC 効率化

インタビュー

2022.7.28

今回お話を伺ったのは、株式会社バーデンの森本聖良さんです。
株式会社バーデンの前身はホイールメーカーである親会社の通販事業部で、現在はタイヤとカーパーツを中心に 8,000 種類以上の商品を取り扱っています。

同社のリテール事業部では、自社 EC と楽天市場、Yahoo!ショッピングの 3 店舗の運営に加え、Amazon ベンダーセントラルのダイレクトフルフィルメント(以下、ダイレクトフルフィルメント)の業務も担います。

自社 EC「CARPARTS WEB STORE」ではタイヤをはじめとする多数の商品を取り扱う

EC の売上が拡大するなかで、ネクストエンジンと TēPs での在庫管理の効率化により、少人数での運営を可能にしている株式会社バーデン。また、ダイレクトフルフィルメントでは TēPs の導入によって売上を約 2 倍に増やした一方で、作業時間は 2 割削減できたとのことです。
成果を生み出した業務効率化の方法と、現在に至るまでの過程を聞きました。

ネットショップ黎明期から成功を収める

—森本さんの自己紹介をお願いします。

森本聖良です。入社時は営業で、次に総務、そして現在のリテール事業部に異動してきて 5 年ほどになります。リテール事業部に配属された当初から EC 事業にかかわっており、主にシステム周りを担当してきました。現在はシステムの整備や導入に加え、各モールへの商品登録などにも従事しています。

—主な事業内容と、設立の経緯を教えてください。

弊社の親会社はホイールのメーカーである株式会社ウェッズといいます。20 年ほど前にカーパーツのショップを展開しはじめ、16 年前から楽天市場でもカーパーツの販売を開始しました。
当時は月の売上が 100 万もあれば楽天市場から表彰を受けるほどでしたが、そんな時代に弊社の店舗は 2,000 万円以上の売上を達成していました。その年のショップオブザイヤーも獲得し、事業はかなり順調でした。
株式会社バーデンとして通販事業部が分社化したのもその頃です。

現在は、EC と実店舗でのカーパーツやタイヤの販売をリテール事業部が担い、加えてソフトバンクショップの運営を担うモバイル事業部と、老人ホームを運営する福祉事業部の 3 本の柱で事業を推進しています。

実店舗の店頭には多種多様なタイヤが豊富に並ぶ

業務効率化によって売上は 2 倍増、作業時間は 2 割減

—EC 事業の運営体制と、苦労を教えてください。

運営しているのは自社 EC と楽天市場、Yahoo!ショッピングの 3 店舗で、加えて Amazon ベンダーセントラルのダイレクトフルフィルメントも利用しています。

体制は社員が 3 名とアルバイトが 5 名で、アルバイトの方には主に出荷作業を担当していただいています。
今でこそ人数は増えましたが、実は事業を始めてから売上が 13 ~ 14 億円規模になるまでは、社員 3 名のみでなんとか回していました。

当時は今ほど効率化が進んでいなかったので、受注処理や事務作業に追われ、新規の受注を発送まで進めるだけで半日ほどかかっていました。

当時の苦労を語る森本さん

—苦労したことにはどのように対応されましたか?

在庫管理を Excel からネクストエンジンに切り替えたことで、管理が劇的に楽になりました。

また、TēPs で ダイレクトフルフィルメントの在庫を自動更新できるようになったため、売上を大きく伸ばすことができています。
というのも、弊社は EC に加え、実店舗でも商品を販売しています。そのため、ダイレクトフルフィルメントの注文分の在庫が、同じタイミングで実店舗で売れてしまい、納期に間に合わないという問題が発生することがありました。
このような問題を防ぐため、ほかの販売チャネル分の在庫を余らせるようなかたちで、ダイレクトフルフィルメントの在庫数をあえて少なく登録していました。

しかし、TēPs によってダイレクトフルフィルメントの在庫数を自動で更新できるようになったため、ダイレクトフルフィルメントにはすべての在庫を登録できるようになりました。すると、これまで販売機会を逃していた分の注文が取れるようになり、売上は約 2 倍になりました。

それでいて、TēPs 導入前と比べて作業時間は 2 割ほど削減できています。

—ほかに TēPs を活用していただいている業務があれば教えてください。

まだ実際に活用してはいませんが、ダイレクトフルフィルメントの納品書と配送ラベルの出力を自動化しようとしています。

先ほど申し上げたとおり、TēPs でダイレクトフルフィルメントの在庫を自動更新できるようになったおかげで、現在は注文が非常に増えています。その一方で、納品書と配送ラベルのダウンロード作業がネックになり、受注処理が追いつかなくなりはじめています。

というのも、出荷分の注文を検索し、納品書と配送ラベルの 2 つを手動でダウンロード、印刷するという工程を踏むため、注文数が多いと手動では対応しきれなくなります。

自動化の恩恵が大きい業務になりそうで、現在テストを進めているところです。

人を増やすのではなく、自動化によって増える注文に対応していく

自社ブランド「Wastelander.」はスズキ ジムニー用のカスタムパーツを中心に、アウトドア好きな層にアプローチ

—TēPs を知ったキッカケと、はじめて触ったときの印象を教えてください。

Amazon ベンダーセントラルの受注処理が煩雑で、自社システムを一から作ろうか検討していたときに、Amazon の担当者から TēPs を紹介されたのが最初です。

話を聞いて、やりたいことを実現できそうだと思い、無料トライアルに申し込みました。
トライアルを開始して TēPs を初めて操作したときは、「これはわかりやすいな」と思いました。どうすれば自分がやりたいことを実現できるのかが直感的にわかるので、とても扱いやすいと感じました。

昔から Excel でマクロを組んでいましたが、マクロに比べると TēPs ははるかに使いやすいですね(笑)

—TēPs を一言で例えると、どんな存在でしょうか。

「ターミナル駅」とか「Hub」というイメージですね。いろんなものの間に立ってそれぞれを繋ぎ、流れを良くしてくれるツールというような。

さまざまなサービスと連携してくれているのは、ありがたいと思います。

—今後の事業展開について教えてください。

コロナ禍前から事業が伸び始め、3 億程度だった売上が今では 13 ~ 14 億円に達するなど、EC には将来性を感じています。中長期的には 売上 30 億円達成が目標です。また、カテゴリにとらわれずさまざまな商品を扱っていこうとしており、自社ブランド「Wastelander.」の立ち上げや、アウトドア用品の取り扱いを始めるなど、新しい取り組みをしています。

受注処理や事務対応の業務は今後さらに増加すると思いますが、そこで人を増やすのではなく、TēPs で自動化を進めるという選択を取ることで、バックヤード業務の強固な屋台骨をつくっていきたいと思います。

—ありがとうございました。

リンク

株式会社バーデン

会社 HP:https://badengp.jp/

EC サイト「CARPARTS WEB STORE」:https://carparts.co.jp/
楽天市場店舗ページ:https://www.rakuten.ne.jp/gold/carparts2/
Yahoo!ショッピング店舗ページ:https://paypaymall.yahoo.co.jp/store/carparts-yshoping/top/
Amazon 販売商品:https://www.amazon.co.jp/s?me=A3GU50J441AKPH

森本さんのお話に出てきた、業務に使える TēPs 活用事例

・ネクストエンジンの在庫管理
ネクストエンジン|商品在庫を取得し Google スプレッドシートの在庫数を更新する
ネクストエンジン|Google スプレッドシートをもとに、在庫情報を更新する

ダイレクトフルフィルメントの在庫更新
Amazon ベンダーセントラル|Google スプレッドシートをもとに、ダイレクトフルフィルメント在庫を更新する

ダイレクトフルフィルメントの納品書と配送ラベルの取得
Amazon ベンダーセントラル|ダイレクトフルフィルメント注文の納品書を取得し、Dropbox にアップロードする
Amazon ベンダーセントラル|ダイレクトフルフィルメント注文の送り状(配送ラベル)を取得し、Dropbox に自動でアップロードする

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