ブラック顧客からの注文をチャットツールに通知する

できること

2023.8.18

受け取り拒否や意図的な注文キャンセルなど、悪質行為を繰り返す“ブラック顧客”
ブラック認定した後も、店舗側での注文キャンセルや確認メールの送信など、イレギュラーな対応が必要なので、厄介です。

さらに、「EC モール側にブラックリスト機能がない」というのも、厄介さに拍車をかけているのではないでしょうか。

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの主要なモールには、ブラックリスト機能がありません。そのため、注文を 1 件ずつ、自前のブラックリストと照らし合わせる必要があり、確認に手間がかかります。

そこで今回は、TēPs(テープス)でブラック顧客からの注文を自動で判定し、チャットツール(Chatwork・Slack・LINE)に通知する事例をご紹介します


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「14 日間のトライアル」か「フリープラン」がご利用いただけます。トライアルでは、スタッフが導入から設定までサポートします。
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TēPs(テープス)とは?

さまざまなサービスをつなぎあわせ、EC の業務を自動化できるノーコードツールです。
ブロックを組み合わせてワークフローをつくるので、プログラミングの経験は必要ありません。
店舗の担当者自身が、自分の業務を自分で自動化することが可能です。
概要資料
お客さま事例

この記事では、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの各モールごとにワークフローをつくっていきます

ブラックリストを Google スプレッドシートで用意

Google スプレッドシートで、以下のようなブラックリストを用意しておきます。ぜひサンプルをご利用ください。
シートのサンプルを入手する

楽天市場の場合

以下のような処理になるよう、ワークフローを組み立てていきます。

  • 楽天市場 RMS から受注を取得する
  • 注文者が、Google スプレッドシートのブラックリストに含まれるか判定する
  • 含まれる場合、チャットツールに通知する

実際につくったワークフローはこちらです。

楽天市場向けのワークフロー

受注の注文者の「姓」「名」「電話番号」「メールアドレス」と一致する顧客を、Google スプレッドシートのブラックリストから検索します。検索にヒットすれば、注文者をブラック顧客と判定し、処理が進みます。運用に応じて、条件を足したり引いたりしてみてください。

姓・名・電話番号・メールアドレスが一致する顧客を、ブラックリストで検索する

TēPs では、Chatwork・Slack・LINE・メールに通知できます。今回は、Chatwork を選択しました。

RMS で受注を検索する手間が省けるように、通知には受注の URL を含めます

Chatwork の通知設定

Yahoo!ショッピングの場合

ワークフローの流れや設定は、楽天市場の場合とほとんど同じです。

  • Yahoo!ショッピングから注文を取得する
  • 注文者が、Google スプレッドシートのブラックリストに含まれるか判定する
  • 含まれる場合、チャットツールに通知する
Yahoo!ショッピング向けのワークフロー

通知先は Slack を選択しました。こちらも、文面に注文の URL を記載しておくと便利です。

Slack の通知設定

応用編:ブラック顧客だったら、注文をキャンセルして通知

Yahoo!ショッピングの場合は、ブラック顧客の注文を自動でキャンセルすることも可能です。処理の流れは以下のようになります。

  • Yahoo!ショッピングから注文を取得する
  • 注文者が、Google スプレッドシートのブラックリストに含まれるか判定する
  • 含まれる場合、注文をキャンセルする
  • キャンセルした旨を、チャットツールに通知する
ブラック顧客の注文を自動でキャンセルするワークフロー

「キャンセル理由詳細」には、Google スプレッドシートから取得した内容を反映します。

ブラックリストから取得した「理由」の値を……(下の画像に続く)
「キャンセル理由詳細」に反映する

Amazon の場合

Amazon の場合も、流れや設定に大きな違いはありません。

  • セラーセントラルの注文レポートから、注文情報を取得する
  • 注文者が、Google スプレッドシートのブラックリストに含まれるか判定する
  • 含まれる場合、チャットツールに通知する
Amazon 向けのワークフロー

セラーセントラルの注文からは、フルネームしか取得できません。そのため、Google スプレッドシートに、「姓」と「名」を関数で結合した「氏名」という列を用意しています。

A と B のセルを結合し、「氏名」の列をつくる
「buyer-name」には、Amazon の注文者のフルネームが含まれる

通知先は LINE を選択しました。こちらも上 2 つと同様に、注文の URL を記載するのがオススメです。

LINE の通知設定

おわりに

今回は、Google スプレッドシートと TēPs を組み合わせ、各モール用のブラックリスト機能をつくりました。このように、組み合わせ次第で、欲しい機能を実現できてしまうのが、TēPs のひとつのメリットです

記事で紹介した活用例は、無料でお試し可能です「14 日間無料トライアル」なら、スタッフが導入から設定までサポートします
実際に使ってみることで、自社に合うのかを手軽に確認できるので、ぜひお気軽にお申し込みください。

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