楽天市場の定期購入価格を通常価格に応じて自動で更新する

2025 年 3 月末に、楽天市場の定期購入サービスがリニューアルされたことで、新たに定期販売を始めた方も多いのではないでしょうか。
定期購入では、「通常販売価格より 5% 以上安い価格にする」というルールがあります。そのため、通常価格を更新するたびに、定期購入価格も問題がないかチェックする必要があるわけですね。
こちらのルール、仕入れ値が細かく変動する商材を扱っていたり、競合との競争が激しかったりなど、頻繁に通常価格を更新している事業者さまにとっては、やや手を焼く内容かと思います。
RMS にログインして個別調整する作業の工数は増えますが、かといって数商品のためだけに normal-item.csv を作成するのは手間がかかりすぎますよね。
そこでこの記事では、「Google スプレッドシート上の数字を変更するだけで、楽天の通常販売価格と定期購入価格の両方を自動で更新する」という事例をご紹介していきます。
TēPs(テープス)とは?
さまざまなサービスをつなぎあわせ、EC の業務を自動化するツールです。
ブロックを組み合わせて設定するので、プログラミングの経験は必要ありません。
自社の業務を自社でどんどん自動化できるようになります。
3 分でわかる資料をダウンロードする >
もくじ
この業務を自動化するメリット
- 価格更新のたびに、定期購入価格も手動で更新する手間がなくなる
- コピペミスなどにより、誤った売価になるリスクを減らせる
- Google スプレッドシートから変更できるので、RMS へのログインが不要
運用のイメージ
今回は、Google スプレッドシート上でスイッチを ON にするだけで、通常販売価格と定期購入価格を自動で更新できる構成にしてみました。以下が、Google スプレッドシートのイメージです。

あらかじめ、通常販売価格に対する定期購入価格の割合を入力しておきます(画像 D 列)。E 列には数式を入れ、C, D 列の値をもとに定期購入価格を自動で計算するようにしました。
価格を更新する際は、このシートを開いて通常販売価格を変更し、F 列の更新スイッチを ON にします。

すると、テープスが ON の行を取得し、楽天市場に価格の更新を実行。更新後にスイッチを自動で OFF にします。更新時に日時も記録できるので、いつ更新したか忘れる心配もありません。

自動処理の流れ
テープスでフレーズ(ワークフロー)を構築し、以下の流れで処理を実行します。
- Google スプレッドシートを検索し、「更新スイッチ」が ON の行を取得する
- 取得した行の SKU の通常販売価格と定期購入価格を、シート上の値で更新する
- 「更新スイッチ」を OFF に戻し、「最終更新日時」を更新する
実際のフレーズ(ワークフロー)
下記の画像を参考に、フレーズを構築してみてください。フリープランのアカウントは以下から発行いただけます。
フリープランアカウントの発行はこちら
Google スプレッドシートのスイッチが ON の行を取得
Google スプレッドシートを以下の条件で検索します。
- SKU 管理番号が記入されている(空でない)
- 更新スイッチが「ON」である

楽天市場の価格を更新する
シートから取得した情報をもとに、RMS の通常販売価格と定期販売価格を更新します。

スイッチを OFF に戻し、更新日時を記録する
更新した行はスイッチを OFF に戻し、実行タイミングを記録します。シンプルですね。

応用の活用事例
イベントの開始・終了に合わせて商品情報を更新
今回は「スイッチ」での更新方法をご紹介しましたが、日時指定して更新を予約しておくことも可能です。さらに、価格以外にも、商品名やポイント変倍率、商品画像やバナー画像など、イベント時に更新する項目にも対応しています。
これにより、たとえば楽天スーパーSALE の開始と終了のタイミングに合わせて、商品情報を自動で更新し、イベント対策を行うことが可能に。シートに情報を記入しておくだけなので、忙しくない時期にイベント前後の処理の予約を完了しておけるというのもポイントです。
関連記事
EC 運営の効率化なら、何でもご相談ください
テープスは、ブロックの組み合わせによって、できることが無数に広がります。ブログで紹介しきれない事例も多数ありますので、やりたいことや課題感をお気軽にぶつけてください!
相談してみる >
楽天市場での活用事例の一覧
メールマガジンを購読
TēPs の活用アイデアやアップデート情報、セミナーのご案内などをお届けします。
関連記事
- makeshop
- Easy Ship
- STOCKCREW
- Amazon
- Amazon Ads
- Amazon S3
- AWS
- Amazon セラーセントラル
- Amazon ダイレクトフルフィルメント
- Amazon ベンダーセントラル
- Amazon リテール
- Bカート
- CData Connect Cloud
- ChatGPT
- Chatwork
- Dropbox
- ecforce
- FBA
- FTP
- futureshop
- Google スプレッドシート
- Google マップ
- LINE
- PCAクラウド 商魂・商管
- Qoo10
- Shopify
- Shopify Flow
- Slack
- Yahoo!ショッピング
- オープンロジ
- キントーン
- ソーシャルPLUS
- ネクストエンジン
- メール
- 楽天
- 楽天スーパーロジスティクス
- 楽天市場 RMS
- 売上管理
- 在庫管理
- 顧客管理
- 価格管理
- 通知
- 出荷・配送
- 受注情報の更新
- 商品・ページの情報更新
- 他サービスとの連携
- 広告運用
- STORES ブランドアプリ
- ScrapeHero Cloud
- メルカリShops