Shopify|キャンセルフォームからリクエストがあった注文を自動でキャンセル

できること

2022.8.3

Shopify の注文は管理画面からキャンセルすることができます。しかし、注文の決済やフルフィルメントのステータスに応じて処理方法が変わるため、1 つずつ手動で対応するのは手間と時間がかかります。

TēPs(テープス)は、Google フォームと Google スプレッドシートを組み合わせることで、キャンセルフォームからリクエストがあった注文を自動でキャンセルすることができます。
また、「注文から○日以内」や「フルフィルメントのステータスが発送済みでない」のように任意の条件を設け、条件に応じて処理を分岐させることも可能です。

Google フォームの特徴

Google フォームは、フォームを自由に作成し共有できるアプリで、アンケート調査などによく使われています。今回は、こちらの Google フォームの特徴を利用して、キャンセルリクエストされた注文を自動キャンセルする仕組みをつくっていきます。

特徴 ① 回答を自動で Google スプレッドシートに反映できる

Google フォームは Google スプレッドシートと連携させることで、送信された回答の情報を Google スプレッドシートに自動で反映することができます。

特徴 ② URL を編集すると、任意の回答が記入されたフォームに飛ぶことができる

Google フォームの共有 URL を開くと、すべての項目が未入力のフォームが表示されます。しかし、共有 URL を編集することで、任意の項目に任意の回答を記入したフォームを表示させることが可能です。

これらの特徴を利用し、以下のような流れで自動化の設定をしていきます。

キャンセルフォームからリクエストがあった注文を自動でキャンセルする方法

① Google フォームの用意

Google スプレッドシートに記載が必要な情報を質問項目とした、Google フォームを作成します。

「注文 ID」「注文番号」「注文日」の 3 つの項目を用意したフォームを作成

② Google フォームと Google スプレッドシートの連携

Google フォームの回答を Google スプレッドシートに自動で反映するように連携します。「新しいスプレッドシートを作成」を選択すると、回答が自動で反映される Google スプレッドシートが新たに作成されます。

③ Google フォームの URL の編集

Google フォームを開いたときには注文 ID 等があらかじめ入力されているように、URL を編集します。ベースとなる URL は Google フォームの機能を使って取得し、値が入力されている箇所を Shopify 独自の言語 “Liquid” で置き換えていきます。Liquid については「仕組みの解説と補足」の項目で追って説明します。

値を入力したフォームの URL を取得することができる
URL の該当箇所を Liquid で置き換える

④ Shopify の注文自動返信メールの編集

③ のリンクを、注文に対しての自動返信メールである「注文の確認」内に埋め込みます。詳しくは公式のリファレンスをご覧ください。

「注文の確認」メールの編集例

⑤ TēPs の設定

こちらの記事を参考に、TēPs で Google スプレッドシートの情報をもとに注文を自動でキャンセルするように設定します。TēPs で読み込む Google スプレッドシートは、② で Google フォームと連携させたものを使用します。

設定方法は以上です。

仕組みの解説と補足

冒頭で述べたように、TēPs は Google スプレッドシートに記載された注文情報をもとに Shopify の注文を自動でキャンセルすることができます。また、「Google スプレッドシートへの注文情報の転記」は、Google フォームの回答を Google スプレッドシートに自動で反映できるという機能を利用し、購入者に Google フォームからキャンセルリクエストを送信してもらうことで自動化が可能です。

しかし、購入者自身に Google フォームに注文 ID を入力してもらうのは、入力ミスや、追加の問い合わせなどが発生する恐れがあります。そこで、Google フォームの URL を編集することで、購入者が Google フォームのリンクを開いたときには、あらかじめ注文 ID 等の必要な情報が入力されてあるように設定します。これにより、購入者による入力ミスを防げるうえ、入力や操作等の要求によって顧客にわずらわしさを感じさせることもなくなります。

注文 ID 等の情報は、注文によって異なるので、Shopify の “Liquid” という言語を活用してフォームの URL を編集します。Liquid は Shopify 独自の言語で、購入者名や注文番号など、パーソナライズされた情報を通知本文に記載することが可能になります。
Liquid を使った通知の設定に関しては、公式のリファレンスをご覧ください。

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